着物の種類

shiozawatsumugi
【概要】
塩沢紬の歴史は大変古く、奈良時代にいまの新潟県で作られていた麻織物が原型となっておりその時代に培われた技術を絹織物に取り入れたものが、そう呼ばれるようになりました。越後上布と呼ばれたこその高級麻織物は現在も東大寺大仏殿の北北西に位置する大規模な高床式倉庫である正倉院に保管されています。縦糸には生糸・玉井を使い、横糸に真綿手紬糸を使用しているため、ふんわりとした質感が特徴の上質な絹織物に仕上がります。
織物の名称は産地の地名がよく使われますが、塩 沢も例外ではなく新潟県南魚沼郡塩沢町の地名を冠したものです。世間的に塩沢と呼ばれる織物には「越後上布」「本塩沢」「塩沢紬」「夏塩沢」の4種類があります。まず越後上布は日本で一番古い歴史を持つ麻織物とされ、その起源は奈良時代にまで遡ります。夏塩沢は生糸を駒撚りして使用する夏用の布です。残りの本塩沢と塩沢紬は混同されてしまうことが多いのですが、2つは完全に別の織物です。本塩沢は縦糸緯糸共に生糸は使用しており、より糸を使って織っていくので表面に縮緬のようなシボができ独特のシャリ感ある生地に仕上がります。対して塩沢紬は経糸に生糸、緯糸に真綿の紬糸を使用しているため結城紬などと比べると生地が薄くさらさらとした手触りになります。

【工程】
主に撚糸という糸を撚っていく作業、図案の設計製図から始まり、絣作り(模様を織っていく作業)、整経、手織り、湯揉みとそれぞれ細かい工程に別れて、かつては工程ごとに専門の職人たちが作業に当たっていました。それらの一工程もないがしろにすることはできません。
新潟は大変雪が多い地域です。特に塩沢地方は豪雪地域で、一年のほぼ半分を雪の中で過ごす人が多いのですが、30を超える工程もその寒い冬を耐え忍ぶ根気があってこそできるものです。さらに新潟の冬の湿った気候は糸を切れにくくするため織物に大変適しています。冬場は雪で室内に閉じ込められ、収入源となるものがとても少なかったということもあり、紬は貴重な収入源となりました。そして、伝統は今なお継承され続け、塩沢は日本が誇る紬の産地として今も広く知られています。日本では江戸時代に入るまで織物はすべて麻を原料とするものでしたが、絹と綿が代用されるようになりいまの塩沢紬の基礎になりました。戦後、生活様式が一変し洋装が一般的になると着物の需要は著しく、その技術を受け継ぐべき若者もごくわずかで、少量のみ生産量が減少し、今では大変希少価値の高いものとなっています。
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