着物の種類

notojoubu
【概要】
今から約2000年前、第10代崇神天皇の皇女が能登の鹿西町に滞在したときに野生の真麻の上布を作ることを地元の人に教えたのが能登上布の起源と言われています。
東大寺へ麻糸を納めたという記録もあり、この地で麻を扱う技術は古くから伝承されて来ました。

石川県の能登は古くから苧麻の生産地として知られていました。江戸時代初期は、鹿西町や羽咋市で作られる良質の麻糸は近江上布の原糸として使用されていました。
その後1814年には近江上布を作る職工を招いて染織技術を導入、格段に技術力が向上し、同じタイミングで縮絣模様染め付けの手法が開発され能登縮が誕生します。
明治37年に鹿島麻織物同業組合が設立され、織物は一段と好調に。明治40年には皇太子殿下への献上品として選ばれるまでになります。この頃から日本全国に能登の麻織物の上質さが認められ、「能登上布」と言う称号が着けられ定着していきました。
「上布」は、麻織物の中でも最高級品につけられる称号です。能登上布は、能登の麻織物の長い歴史でも一際輝く先人達が努力と経験で培ってきた賜物といえるでしょう。

【特徴など】
能登上布は、中能登地域一帯に約2000年前より伝わる伝統の麻織物で、その上質さは日本屈指の本麻手織上布です。
蝉の羽根と形容されるように、非常に薄くて軽く、透け感のある素材が特徴。 その涼やかな風合いから盛夏の着物生地として最適で、元来麻の持つ特性のひんやりした風合い、シャリ感そして丈夫さも特筆すべき点です。 元来は亀甲と十字、そして蚊絣からはじまり、今では、板締め、櫛押捺染、ロール捺染、型紙捺染など様々な手法で絣模様が増えました。
昭和時代、ラミー糸を使ったことで更に丈夫で細やかな絣模様が生まれ、 特に織り幅に十文字の絣を120個から140個織り出す絣合わせの正確さには他の追従を許しません。 その中でも櫛押し捺染やロール捺染といわれる能登独特の絣染め技法による精緻な経緯絣(たてよこがすり)の製造を代表とする工芸技術は石川県指定無形文化財となっています。

原糸の糸繰りから手織りの仕上げに至るまで多くの工程があり、 熟練の職人の技術によって作られます。 良くも悪くもその精微さがゆえに機械化することが難しく、手仕事で今も作られます。 最近では将来の作り手・後継者がうまれており、その歴史と伝統はしっかりと引き継がれ能登上布は今もなおその歴史を刻んでいます。
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