着物の種類

miyakojoubu
【概要】
沖縄県宮古島発祥の高級麻織物です。いったんを織るのに2ヶ月以上かかるといわれ16世紀にはその名を歴史に残しています。
稲石刀自という名の女性が夫の出世喜び当時の尚永王に献上された「綾錆布(あやさびふ)」画記録に残る最初のものとされています。その後、琉球王国が日本の薩摩藩に侵略されたあとも物納として宮古上布が生産され、戦後アメリカ軍により日本への商品輸出が禁止されるまでその技術は伝承されていました。昭和55年には重要無形文化財に指定されその技術を後世に残すうごきがありましたが、現在宮古上布の伝統工芸士は1人もいない状況です。特に80年代後半から今日にかけてその生産量は激減しており大変貴重な織物となってしまいました。丈夫で涼しく着られる最高級品として知られています。

【工程】
先に染めた非常に細い糸を縦糸と横糸に使い、デザインに沿って模様を出していきます。熟練の職人さんでも一日2、30センチほどしか折れないという大変手間のかかる作業です。宮古上布の1つの特徴でもある藍染の十字絣は草木染の比較的大きな絣のものと比べると大変難しく、精巧なつくりになっているといえるでしょう。

・糸作り
糸の原料となるのは苧麻(チョマ)とよばれる植物の繊維からとられています。葉を取り茎の芯の部分を陰干しし、細く引き裂きます。とても細い苧麻の繊維を指で撚ることで糸になっていきます。
・染色
黒水晶とたとえられる深い海を思わせるような美しい紺色は琉球藍による藍染めによるものです。キツネノマゴ科の葉をつぶした泥藍と呼ばれるものを使用します。
・織る
15センチほど織るたびに針で絣を調整しながら織っていきます。大変時間のかかる作業ですが、宮古上布を織るためには欠かせない重要な肯定です。
・砧打ち
完成した布を砧打ちしていくことで、滑らかで肌触りのいい布になっていきます。これもまた油断できない大変な作業ですが大切な仕上げの作業で専門の技術士がいるほど難しいものです。

織りあがった布はとても滑らかで通気性がよく暑い沖縄でも涼しく着られる衣類になります。時間を惜しまない丁寧な工程を経て出来上がった宮古上布はとても丈夫で3代もつといわれて言われています。
残念ながらこの伝統的な技術を受け継ぐ工芸士は年々減少しており、平成13年度には12反しか作られておらずその数はどんどん少なくなっています。現在では1人もいないため、きわめて貴重な高級麻織物として知られています。
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