着物の種類

kurumegasuri
【歴史】
久留米絣(くるめがすり)とは、福岡県久留米市を中心として手織りされている木綿の織物です。古代インドから東南アジアに起源があり、今から約1400前に日本に伝わりました。それから次第に独自の発達を遂げ、幕末の時代には井上 伝によって綿糸でくくり藍染を数十回にわたって染める技術が確立されます。そのひたむきな努力が認められ、昭和31年(1956年)には国の無形文化財に指定されました。

【模様】
絵柄は十字や市松模様が多く、他の織物にはない井桁と呼ばれる漢字の井の字のような模様等のたてよこ絣等があります。たて糸だけで表現する「たて絣」、よこ糸だけで表現する「文人絣」等、その絣種類は多彩です。久留米絣は約3ヶ月かけて30項目の作業を経て制作されており、使用される糸は全体で約900本にものぼります。その特徴的なかすれやにじみは、その制作期間中の気候、気温、湿度によって出来た綿糸の伸縮を、微妙にずらすことで生まれるのです。機械的に生産される工房では完璧な絵柄となって制作される模様ですが、手織りだからこそ出来るそのかすれが絣の味わい深い表情となります。

【染色】
染色方法で用いられるのは、古来より伝わる藍です。藍は3、4ヶ月程の間、藍の葉を寝かせ発行させるとすくもと呼ばれる染料に変化します。藍がめと呼ばれる、染め場の地面に掘られた穴におかれた瓶に、そのすくもと木炭汁、貝灰、酒、水あめを加え約1ヶ月かけて、全体的に発酵させていきます。その間、瓶の上に浮かび上がってくる泡や色をみて染色のころあいを見図らいます。染色においても熟練の職人の勘が頼りになるのです。こうして出来た藍に綿糸を束ねたものを染色。空気にふれ酸化した藍が濃い艶のある藍色に変わり、久留米絣に使用されます。現在では化学染料を用いた染色方法も発達し、発色の奇麗な色を生み出すことも可能になりました。

【織り】
久留米絣の手織りに使用する機械には、投杼機と足踏機の2種類があります。古来より伝わる方法で、杼であて糸を通し、よこ糸の模様にたて糸を合わせて筬を打ち込んでいきます。よこ糸が引き上げる時に使用する綜絖(そうこう)と足踏みのタイミングなど、繊細な箇所がその後の出来栄えの良し悪いに関わることなので、染色と同様に熟練の職人の技が必要となります。また、生産性を高めるため、久留米絣は機械での織りあげも行っています。機械での作業は、生地の感覚を重要視し、たて糸を空気または液体の噴射などのシャットル織機を使用しています。この機械を採用することで、木綿の独特な風合いを織り込んでいくことを可能にしました。手織りの場合のように1人が1作品の織りを担当することはありませんが、織り子たちは糸の様子や模様の確認のため、機織気の周りを忙しく行き来しています。

【機能性】
夏は風通しがよく涼しく着用でき、冬は保温性が高く暖かいとゆうことです。綿は水分を吸収する性質があるため、生地の内外で温度差があると、内の水分を外へ出す働きをします。このときに体の熱を奪い、内の温度をさげるので涼しさを感じることができます。反対に冬は、綿繊維の特徴で、内部が空洞になっているので、その内側の熱が外に出ることがなく、暖かく着用できます。長く着れば着るほど、着物に味が出て肌のなじみもよく、洗濯も可能なので日常的に着れのも特徴です。その温かみのあるかすれが、どこか懐かしく素朴さを感じさせます。
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