着物の種類

kihachijou
【黄八丈について】
東京都の八丈島が発祥の地の絹で作られた織物。染料は主に八丈島で採取することができる草や根や木などの汁を基にして作り上げられています。その染料から作られた、黄色と樺色と黒の糸を手織りで縞模様や格子模様に織られたものを総称して黄八丈と言います。その鮮やかな黄金色は落ち着いた印象と純朴な印象を与え、着こなし方によって表情を変える着物です。帯の色や小物の雰囲気一つでその印象はがらりと変わります。このように着まわしの良い着物である黄八丈は、昔から多くの人に親しまれてきた着物です。時代劇などではよく目にする着物なので、名前は知らないけれど見たことがあるという人は多いはずです。その歴史はとても古いですが今の名称で呼ばれるようになったのは戦後以降で、それまでは「八丈絹」や「丹後」と呼ばれており、江戸時代には徳川家を中心とした大名への献上品としても使われるような着物でした。また、歌舞伎の衣装に使われだしたときから庶民の間でも人気となり、日本全土に広まっていくようになったそうです。このような人気から八丈島以外でも生産されるようになっていきました。
そのような背景から国の伝統工芸品にも指定されるなど歴史的にも貴重な織物です。

【染色方法】
染色の特徴としては島の天然素材である八丈刈安、タブノキの樹皮、シイの樹皮などを使用して、何度も何度も染色する所にあります。黄八丈の特徴である黄色は八丈刈安によって染められています。刈安はイネ科の植物で、その葉や茎を使うことができ、この刈安を使用し染めて乾かす作業を何度も繰り返します。長い場合は糸を生産するだけで5年の歳月を費やすこともあります。
このように天然の素材で黄色を染色することからムラになりやすい為、黄八丈には縞模様や格子模様が多いのです。また何度も何度も染色を繰り返すことから「色あせ」が起こらないことが特長でもあり最大の魅力です。作り手の手間と努力が日本らしい奥ゆかしさを演出しているのではないでしょうか。

【市場価値】
見た目でもその煌びやかさの中にも独特の落ち着いた雰囲気があるのはやはり天然の染料を使用しているからでしょう。その独特の配色や質感は唯一の存在感があり、見る人を魅了させます。シンプルな着物ですが、染色にとても沢山の工程がかかることや、八丈島の天然素材を使うことから市場での価値は高くなっています。機会があれば是非手に取ってその魅力を感じてみてください。
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