着物の種類

honshiozawa
【本塩沢とは】
越後上布、塩沢紬、夏塩沢とともに、新潟県魚沼市塩沢で生産される伝統的な絹織物のひとつです。その伝統は約1200年以上前に麻織物の越後上布が作られ始めたときに遡ります。その後、江戸時代の中ごろになり、より生糸を多く使用した技法が伝わり、布に「皺(シボ)」と呼ばれる小さなしわを作る方法が考案され、この技術を応用し、更に越後上布の技法を活かして生産されるようになりました。本塩沢を育んだ、新潟県は冬は豪雪地帯となるため、冬季は機織によって貴重な収入を得ていました。また、その程よい湿気が機織に適しており、原料となる繭も群馬県より容易に入手できたので、生産が盛んになっていきました。大正時代になり生産量が多くなりましたが、後に戦争を向かえ贅沢品とみなされたことから、生産が制限されました。しかし、その伝統を引き継ぎ続け、1976年(昭和51年)に国より産業経済大臣指定伝統的工芸品に指定されてます。現在では、熟練の職人の数も減少傾向にあり、一年で生産される反は約5000反と大量生産が難しいのが現状です。大変希少価値の高い織物です。今では、新潟県塩沢織物工業組合によってその伝統を継承し続けています。

【独特の着心地】
よこ糸に撚りを強力かけて織った強撚糸(きょうねんし)を使用しており、シャリ感のある張りをもつ仕上がりになっています。湯もみを経て、撚りがもどることで奇麗な凹凸が生まれ、どこか懐かしさを感じる味わい深い模様となります。模様は十字絣(じゅうじがすり)と亀甲絣(きっこうがすり)で組み合わされたかすれた模様が特徴の絣模様をもち、格式高く優雅な仕上がりになっています。

【本塩沢・塩沢紬・夏塩沢の違い】
本塩沢と似た名前の塩沢紬と夏塩沢ですが、これらは原料や機能性が異なる織物です。1661年(江戸時代の寛文年間)頃より麻織物の越後上布を元に生産されてきたのが本塩沢です。これは御召糸で織られており、糊を先につけて柄をつけるため、コシがある肌触りが特徴です。実際に触ると弾力性があり、音がきこえてくるほど。この生地の張りは独自の着心地となり、単衣でも崩れることはありません。 塩沢紬は1764年(江戸時代の明和年間)に生産され始めた紬で、紬糸で織られています。他の紬よりも薄く肌ざわりもいいのが特徴です。そして、夏塩沢は明治以降に生産された絹織物で、透明感のある紗の織物です。このように、名前は似ているもののその素材や歴史はそれぞれ異なります。
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